地震によって倒壊した小学校のプールのコンクリートブロック塀に小学生が下敷きになってしまう痛ましい事故は記憶に新しいと思います。大きな地震で倒壊した塀や、壊れたコンクリート破片が人命や建物に被害を生じたり、道路をふさいで避難や救助の妨げになることもあります。
家の周りをブロック塀で囲っているお宅の皆さん、あなたの家のブロック塀は安全でしょうか?
倒壊の恐れがある場合は家屋周辺のブロック塀を外構リフォームすることをお勧めいたします。
ブロック塀の外構リフォームが必要かどうか検討するためのチェックポイントについて考えましょう。
■雨風で劣化が進んで壊れやすくなっていないか
老朽化が進んでいると壊れる危険が高まります。
ブロック塀の耐用年数は約30年と言われますが、これはあくまで目安で、ブロックの品質、建てられ方、環境によって劣化のスピードは大きく異なってきます。
また、雨や雪、大気中の炭酸ガス、潮風など、天候や地域の気候も劣化を早める原因になります。
見た目に分かりやすい劣化状態については次のようなものがあります。
・赤いサビ汁がブロック塀の表面に垂れている
ブロック塀の内部には補強するための鉄筋が入っています。その鉄筋がサビると補強が弱くなり、倒壊する危険が高まった状態になります。
赤いサビ汁が表面に垂れている場合は、中の鉄筋がサビている兆候と考えられます。
・白い汁のようなものが表面に垂れている
これはブロック塀の内部に水分が浸入して空洞部に充填したモルタルのアルカリ成分が溶け出して炭酸カルシウムの結晶になったものです。
これは内部に大量の水分が浸入していることが考えられ、鉄筋の腐食を促進し、倒壊しやすい状態になっている可能性があります。
・表面に微細なひび割れが入っている
ブロックが水分の吸水・乾燥や温度の変化によって膨張収縮が繰り返されたことが原因と思われます。これは特に吸水性の高いブロック塀に怒りやすい現象です。
また、日当たりの悪い場所のブロックの表面に黒いしみや汁が付着しているものを見たことがあるかもしれませんが、これはカビの一種が表面に付着しているのです。
ブロック塀は少しずつ劣化して壊れやすくなっていくので、このような現象が見られた場合はリフォームを検討したほうが良いでしょう。
■建ててから長い年数が経っている場合はリフォームの時期
大地震に備えて、1981年に新耐震基準が定められました。
前述した、小学校のプールのブロック塀はそれ以前に建てられたもので、「建築基準法不適合」と判断されました。
この事故を受け、学校施設等のブロック塀について、調査や撤去作業が早急に進められています。
ブロック塀がお宅にある場合、築年数がどれほど経っているか、新耐震基準に当てはまっているかもリフォームを考えるポイントになります。
ブロック塀に関する基準は次のようになっています。
・高さ…2.2メートル以下
・壁の厚さ…15センチメートル(高さ2メートル以下の塀の場合10センチメートル)以上
・壁頂及び基礎…横に径9ミリメートル以上の鉄筋を配置
・壁の端部及び隅角部…縦に径9ミリメートル以上の鉄筋を配置
・壁内…径9ミリメートル以上の鉄筋を縦横に80センチメートル以下の間隔で配置
・控壁…長さ3.4メートル以下の間隔で、壁面からの高さ5分の1以上突出したものを設ける
・鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げ、縦筋は壁頂・基礎横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛け
・基礎…高さ35センチメートル以上、根入れ30センチメートル以上
これは簡易的なものなので、自宅のブロック塀の安全性を確実に確認したい場合、専門家の点検を受けてください。
■まとめ
老朽化、耐震基準からブロック塀の安全性に関するチェックポイントを挙げてきましたがいかがでしたでしょうか?
ブロック塀は強度が高く、自宅を守るのに適していますが、メンテナンスを怠ると壊れやすく凶器にもなりえます。
点検の目安は築後15年とも言われていますが、大地震がいつくるかは予測しきれませんので、老朽化兆候がある、安全性に不安がある場合は耐震ブロック塀にリフォームすることを検討いたしましょう。
家屋周辺や店舗周り、幼稚園などの施設から旅館等まで小田原リフォームラボでは外構リフォームのスペシャリストとしてあなたさまの塀や壁を耐震リフォームいたします。
ご不安を少しでも感じておりましたら、まずは点検の為に小田原リフォームラボまでご相談・ご連絡をお待ちしております!